東京新聞(2012.7.3) こちら編集室
米国仏教の伸長
以下太字引用
アダム・ヤウクという米国人が五月、がんで亡くなった。ラップグループ「ビースティー・ボーイズ」のメンバーで、全世界で四千万枚以上のアルバムが売れ、グラミー賞を三度受賞。「菩薩の誓願」という曲を作り、米国では代表的な仏教徒の一人だったという。
Beastie Boys - Bodhisattva Vow (Live 1994) ビースティー・ボーイズ 「菩薩の誓願」
(ケネス田中さん武蔵野大教授、米国の仏教に詳しい、によると)全米の仏教徒は約三百万人を数え、一九七〇年代半ばから約十五倍に伸びている。
教徒の広がりは、仏教学の進歩を促す。仏教伝道協会の大來尚順さんは米国仏教大学院で修士号をとり、ハーバード大学神学部で研究員として学んできた。当初は語学力不足もあり、日に二十時間近く学習したが、「同僚の勉強ぶりにはまいりました」サンスクリット、パーリ語など七、八カ国語を駆使し、仏典を原語で読解、漢文も白文ですらすらすら読む猛者は少なくない。わずかな教員枠を求め熾烈な競争がある。
「日本の大学では、教員になれなくても実家に戻り住職に。彼らには、継ぐ寺はありません」(仏教伝道協会の大來尚順さん)
命をかけ中国に渡り、経典を持ち帰った最澄、空海らの僧を思った。
(姫野忠)
ビースティー・ボーイズ 「菩薩の誓願」 が収録されているCDアルバム
ウィキペディア ビースティー・ボーイズ
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