葬儀にまつわる基本的な仕事

【葬儀屋について質問です!

調べてみるとセレモニースタッフと言う名で募集をしている所が多いのですが、他に葬祭ディレクターと書いて求人情報もあり葬儀の依頼引き受け、棺桶の運送、納骨、ご遺体化粧など、やる人はどちらになるのでしょうか?】

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13120186218

という質問に対して、わかりやすい回答がありましたので、転載させていただきます。

基本的に同義の言葉です。
厳密には、葬祭ディレクターは基本的になんでもできるオールラウンダーと捉えても良いと思います。
というのも、葬祭ディレクターは実務経験が必要な資格職で、ペーパーテストもあれば実技試験もあります。
つまり、未経験でいきなり葬祭ディレクターは名乗れないわけです。
そのため、セレモニースタッフとして実務経験を重ね、資格試験に通って葬祭ディレクターになる、という形ですが、
行う仕事内容としてはほぼ同じといって良いでしょう。
葬祭ディレクターが上司、先輩、セレモニースタッフが部下という感じです。

ご指定の仕事内容でみてみると、

葬儀の依頼引き受け
→電話問い合わせでしたらセレモニースタッフでもできますが、難しい質問をされたら上司や先輩に変わらざる得ません。
葬儀の打ち合わせになりますと、プランニング、提案など行いますから、葬祭ディレクターが行うことが多いでしょう。

棺桶の運送
→基本的には2人1組で行います。トラブル防止のために、上司や先輩+部下という組み合わせが多いですので、葬祭ディレクター+セレモニースタッフとなるでしょう。

納骨
→こちらは石屋(お墓屋)さんの仕事になりますので、基本的に葬儀社はノータッチですが、納骨堂を兼用している葬儀社の場合、触れる機会もあると思います。
納骨相談などは経験が浅いと答えられませんので、葬祭ディレクターが行うことが多いでしょう。

ご遺体化粧
→こちらは湯灌屋さんの仕事になりますが、簡単な処置、例えば脱脂綿をつめたり、浴衣を着させたりなどは葬儀社で行うことが多いです。
この場合も2人1組で行うことが多いですので、上司や先輩+セレモニースタッフという組み合わせが多いです。

つまり、葬儀社に勤務した時点でセレモニースタッフを名乗ることはできますが、葬祭ディレクターは資格職のため、資格試験に通らないと名乗れません。

ただ、民間資格のため、葬儀社に必ず必要な資格ではありませんし、葬祭ディレクターの資格を持たなくとも、知識豊富で経験豊かな人はたくさんいます。

取得したからといって、変わるのは給料や転職の有利さ程度で、仕事の内容そのものは大きく変わるわけではありません。

「未経験歓迎!葬祭ディレクター募集!」
などは、未経験の葬祭ディレクターはあり得ませんから、厳密には、「未経験歓迎!葬祭ディレクター(になりたいセレモニースタッフ)募集!」
という意味になります。


実にわかりやすい説明で、とても勉強になりました。

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