SankeiBiz 【シニア 新巨大市場】(10)燦ホールディングス・古内耕太郎社長


【シニア 新巨大市場】(10)燦ホールディングス・古内耕太郎社長


--葬儀や仏壇・仏具、墓石などを含めた葬祭関連ビジネスの国内市場規模は約1兆8000億円。
葬儀も様変わりしたと聞く

「かつては地域のコミュニティーが葬儀を取り仕切り、通夜の振る舞いなどのお世話は隣近所の人たちが手伝い、その下請けが葬儀社だった。だが農村の過疎化と少子高齢化でそうした仕組みは機能しなくなり、葬儀社が全てのサービスを提供するようになった。

葬儀の単価はいま平均200万円前後といわれるが、家族だけの『家族葬』など簡素化された葬儀や、火葬だけの『直葬』も増えた。
多くの業者が明朗会計をうたい、パッケージ化した安い葬儀を提案するなど、新規参入も増えている」


--宗教離れの傾向もあり、今後は簡素化した葬儀が主流になっていくのか

「決してそうは思わない。
何十年か生きて家族や世の中に貢献して亡くなった人を、尊厳を持ってあの世に送り出すという本来の目的が失われてはいけない。

豪華すぎる葬儀が良いとはいえないが、“定食”のようなパッケージではなく、創意工夫やカスタマイズがあっていい。

お墓のあり方も、木を植える樹木葬が登場したり、遺骨も散骨やペンダントにするなどの新しい形が増えた。

ただ宗教から完全に離れた葬儀というのは実際に行う上では難しいと思う」


SankeiBiz 【シニア 新巨大市場】(10)燦ホールディングス・古内耕太郎社長 より

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