浄土真宗でお線香をたてないで寝かせるのはなぜですか?

Q 浄土真宗でお線香をたてないで寝かせるのはなぜですか?


A 線香は江戸の中期以降末期に新たに考案され普及したもので、それまでは存在しませんので各宗派共に線香をどう使うか新たに考えて決めたのです。

浄土真宗では現在でも本山で用いられているように、通常の供香は「常香盤」で燃香する形態を取ります。

今でも旧家の仏間には家庭用の常香盤が残っている家もあります。

線香が発明される前にはこの常香盤といういわば盤状の香炉の灰の部分に、型を使いて凹部を作り、その凹部分に香木を削った荒い粉状の燃香を線状に並べて入れて(この型も、蚊取り線を四角にしたように長時間燃えるように並べて)、端から火を入れ少しずつ長時間お香が燃焼するように工夫された供香方法を取っていました。

お線香は、言うなれば香木の粉を練り合わせてスティック状にしたものですが、これが発明された以降も従前の常香盤での供香形態の形を取りましたので(型に入れた燃香が線香に変わっただけ)、線香に火をつけて火のついた方を向かって左にして香炉に寝かせるという形態が現代の線香が主流になった時代でも浄土真宗での作法となっています。

携帯からだと見れないかもしれませんが、こちらのサイトの漫画での解説もわかりやすいです。

http://omijo.com/tokusyuu/okou/jokoban.html(※リンク切れ)



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