熱海で住民の反発 陸地での散骨の難しさ 

静岡県熱海市熱海の相模灘を望める山林に民間業者が散骨場の建設を計画していることが分かり、周辺住民が「環境阻害だ」と猛反発している。

15日夜は市西部地区町内会連合会が市立第二小学校で、副市長や担当部課長を招いた「説明会」を開催。住民約150人が参加して「絶対反対」と、一斉に声を上げた。

散骨場の予定地は、天守閣や展望台を備えた観光施設「熱海城」の南西約800メートルにある。標高約220メートルの急斜面で、約1700平方メートルの雑木林が広がっている。木々の間からは初島が望め、周辺には寺や会社の保養所などが点在する。

市によると、一帯は「風致地区」。樹木の伐採や土地形状の変更には、県条例に基づく市の許可が必要だ。

散骨場の建設を計画しているのは、熱海市内で「自然葬」や不動産業を手掛けるとされる業者。地権者から土地を買収し、3月下旬に市へ形状変更を申請した。提出書類に不備はなく、月末に許可が下りた。

業者が4月中旬に近隣住民に配布したチラシによると、散骨場は8000区画を用意。1区画9万円(税抜き)で「20年賃貸借契約(以後、10年ごとの自動更新)」「機械でパウダー状にした遺骨を、植物の栄養剤と水を混ぜ合わせてジョウロで散布」などと記載している。

説明会で住民は「散骨場は観光温泉文化都市である熱海のイメージダウン」などと反発した。田辺国治副市長は「散骨(という言葉)は法律に明記されていない」としたうえで「あらゆる可能性を検討して迅速に対応したい」と述べた。

熱海に「散骨場」建設計画…周辺住民は猛反発


まぁ、葬儀場や火葬場、墓地などを建てるのも地域住民の反発は必至なところ、それが“散骨”ですからね。
イメージはさらによくないでしょう。

また、散骨の趣旨である「節度を持った」という行為を業者が営利で行うことができるのか?という問題点もあります。

実際、条例で散骨を禁止している自治体もあるくらいですから、一部の業者よりも地域住民の意向が反映されそうです。

※参照 散骨のまとめ 散骨のできる場所とできない場所

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