『ぼうず丸もうけのカラクリ』 ショーエンK

「ぼうず丸もうけ」のカラクリ


お坊さんが書いた「お坊さんが儲かるカラクリ」に関する内容の本です。

こちらの方は、大学で経営学を学ばれ、会計事務所にも勤務されていたとのことで、実際よくある「坊主は、こんなに丸もうけでけしからん!!」という類の本ではないので、公平な視点から安心して読めます。

まず、第一に宗教法人として税制が優遇されているのが、大きな要因です。
そして、これをもって多くの人は、「けしからん!」と憤るわけですが、わたし個人としては、その点は優遇されてしかるべきかな?と思わないこともありません。

お寺さんは、宗教に基づく活動をされているので、365日常に開いていますし、もちろん、定休日もありません。
だから、定休日もあって、拝観料をとって…というお寺さんは法人税の優遇はなくてもいいと思いますが、一般的なお寺さんには、あってよいのかなというのが実感です。

一通りお坊さんの活動やそれにまつわるお金のことなどが書かれているので、入門書的な本を読みたい人にはおすすめですね。

また、改葬のことや 戒名の最近の問題点 など、近年、問題になっていることにもふれていますので、ちょっとした知識の幅を広げたい人にも楽しめる1冊だと思います。


『ぼうず丸もうけのカラクリ』 ショーエンK の戒名に関するトピックス関しては
『ぼうず丸もうけのカラクリ』に出てくる戒名の話

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