焼香は何のために行うのですか?


Q 焼香は何の為に行いますか?


Aさん
お香はいい香りをたてながら、煙となって立ち上っていきます。
煙なので誰にでも差別なく芳しい香りをとどけることができ、その香りの働きは仏様を招来する作用があると考えられ、極楽浄土の様子を人々に思い起こさせ、仏様のお慈悲の心にも触れさせていただくことができると考えられているのです。

そのようなお香の働きがあると考えられたことから、いろいろな仏事において、お焼香は必ずあります。逆にお焼香がないと、それは仏事とは言えないでしょう。

日本においては、平安時代以降貴族の遊びの中に取り入れられ、「香道」として「茶道」「華道」と並んで、一つの文化として発展してきたのです。

Bさん
宗教によって諸説あるようですが、お香をたくことにより、香りがただよう極楽浄土のさまを人の世に再現する願いがこめられています。
お香の香りは、邪気をはらい霊前を浄めると考えられます。

また、仏教では死後49日間は故人の魂が地上をさまよい、その間故人の魂は「香食」といって香によって養われると考えられます。
このため、香をたくことが故人の供養につながります。

Cさん
焼香は、仏様に捧げるお供物のようなものです。
芳しい香りは仏様にとって、最高のご馳走だとか。

ちなみに、焼香は、お通夜やご葬儀ばかりではなく、仏式の結婚式でも執り行う儀式だ、と学びました。
また、人がこの世からだび立ち、七日ごとに審判を受け、いよいよ四十九日目に閻魔大王から最終的な審判を受ける際、焼香を続けていると、故人に有利な働きがある、とも言われています。

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