中村勘三郎さん 密葬と本葬


長嶋茂雄さんら700人弔問 中村勘三郎さん通夜
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/121210/ent12121020140015-n1.htm

5日に57歳で亡くなった歌舞伎俳優、中村勘三郎さんの通夜が10日、東京都内の自宅でしめやかに営まれた。歌舞伎俳優のほか、プロ野球の長嶋茂雄・元巨人監督(76)や映画の山田洋次監督(81)、劇作家で演出家の野田秀樹さん(56)、女優の大竹しのぶさん(55)ら親交の深かった人たちが次々に弔問に訪れ、約700人が早すぎた死を惜しんだ。リビングに設けられた祭壇には、長男の勘九郎さん(31)の結婚式で撮影した黒のタキシード姿の写真が遺影として飾られていたという。

次男の七之助さん(29)と高校で同級生だったアイドルグループ「嵐」の松本潤さん(29)は報道陣の取材に応じ、「仕事でもプライベートでも相談に乗っていただいた」と、故人をしのんだ。

11日には葬儀・告別式を自宅で近親者のみの密葬として行い、後日、本葬を開く。

以上転載

57歳、まだお若いですね。
一般社会においてもそうでしょうが、とくに歌舞伎といった伝統芸能の世界では、これから円熟味がまし、大輪の花開く前に…といった観があります。
また、歌舞伎は家で継ぐものですので、息子さんたちにとっては、父親としてもそうでしょうが、中村屋の大切な財産を早く失ってしまったことになります。

さて、話は変わりますが、少し前にヤフー知恵袋に以下のような質問がありました。

Q 本葬までの時間が長い場合、遺体はどのようにしておくですか?

というものです。
回答者のみんさんは、ちょっと勘違いされていたらしく、

・ドライアイスで処置しておく
・冷蔵室で保管しておく

というような回答をされていました。

それを見たわたしは、「いやいや、違うでしょ?」と思わず口に出していました。

確かに、葬儀までの間があいている場合は、ドライアイスや冷蔵室などを利用するでしょう。
しかし、こちらの方の質問は、「葬儀」までではなくて、「本葬」までの間が長い場合ということです。

上の中村勘三郎さんの記事を読むとわかるように、本葬にたいしては、その前に「密葬」が行われるのが普通です。というより、本葬と密葬はセットなのです。
※ですから、密葬だけですませるというのは、本来おかしな表現で、そのようなお葬式は「家族葬」と呼ばれます。

つまり、密葬の際に、もう火葬をしてしまうので、遺体をどのようにしておくも何も、本葬では遺骨の状態なのです。


なお、中村勘三郎さんの本葬は、27日の午前11時から東京・築地本願寺で行われる予定です。
※ちなみに戒名は、「演暢院釋明鏡大居士(えんちょういんしゃくみょうきょうだいこじ)」。
「釋」の字からもわかるように、戒名でなくて正しくは「法名」ですね。宗派は、浄土真宗の真宗佛光寺派とのことです。


※密葬と本葬の参照サイト
スタンバイ葬 これからの葬儀のかたち 「まずは密葬」
http://standbysou.rokuyon.biz/24.html

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